ドイツでコーヒー製マグカップが販売!どんなもの?

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コーヒーの抽出カスを素材にしたコーヒーカップがドイツのエコプロジェクトによって誕生しました。土に埋めると自然に還る地球に優しいエコロジカル素材、デザインは個性的、実際カフェで使われている耐久性。BPA(ビスフェノールA )フリーで人に優しく、パッケージもおしゃれ。コーヒーかすのアップサイクル、コーヒーカップアンドソーサーです。

コーヒー製マグカップとはどのようなもの?

コーヒーで作られたマグカップ?という疑問を持った不思議なカップですが、コーヒーを入れたあとに捨てられるカスを素材にして作られています。このコーヒー製マグは、眺めているだけでコーヒーの香りに包まれるような、コーヒー好きにはたまらないカップです。

コーヒーは全世界で年間5,000億杯以上も飲まれています。これだけのコーヒーを世界中の人が飲んでいたら、そのコーヒーのカスの量は相当な量に?なんて考えたことがありますか?ヨーロッパだけで1日800万キロものコーヒーカスが捨てられているのです。

私も一日2杯はドリップコーヒーを飲むので、毎日コーヒーを抽出したあとの粉を捨てる時に、もったいないからとたまに脱臭剤として再利用することもあります。けれど脱臭剤として利用した後は結局ゴミとして捨てていました。

ドイツのエコプロジェクト「Kaffeeform coffee cups」

カフェフォルムのデザイナー、ジュリアン・レヒナーさんがイタリア留学中、カフェに行くたびに大量に捨てられるコーヒーの抽出かすを見ながら、どうにかして再利用できないかと考えました。

さすがエコ大国ドイツ、そしてアートの街ベルリンです。このカスを再利用するカフェフォルムというエコプロジェクト、コーヒー製カップを作るプロジェクトがスタートしました。

彼は、コーヒーカスに天然ののりと細かな木片を加えて、堅くて丈夫なカップを作ろうと何度も試みました。最初は1、2回使う程度の強度しかありませんでした。それではエコにならないからとテストを何度も重ね、試行錯誤の末、1.5mの高さから落としても割れない食器洗浄機でも洗える強度の品物を完成させたのです。

ドイツ人1人あたりの年間コーヒー消費量は世界第3位。日本よりコーヒー好きな環境先進国のドイツで、リサイクルへの熱意をついに形に変えて商品化したのです。

コーヒーカスから作られたカップとタンブラーはオンラインストアで販売されていますし、ドイツ以外のヨーロッパ各都市のカフェで使われています。

素材の魅力

コーヒーの抽出かすは、ベルリンのカフェやレストランから集められ乾燥して、カップの製造工場ですべて再生可能な原料、石油を使わない結合剤、バイオポリマー、セルロース、木、デンプン、天然樹脂にロウと油を加えて、カップの耐性を強化しています。

陶器より冷めにくく割れにくいという利点は業務用としても最適です。丈夫さと軽さ、そしてひとつひとつ違う味わいが魅力のすばらしい素材です

コーヒー製マグカップの良さ

コーヒー豆を販売するパッケージに入っているので、開けた時にコーヒーの香りが広がります。ひとつずつ違った表情を持ち、色味も微妙に異なる手作り感に愛着がわきます。

おしゃれで香りもよく、コーヒーを入れて飲むといつも以上においしく感じられ、ラテアートも映えるカップです。

香り高いカップ&ソーサーとタンブラーは、エコ意識の高い方におすすめしたい、プレゼントにも最適な商品です。

リサイクル

このカップのリサイクルはもちろん可能です。Kaffeeform社に返却すれば製品として再生できます。廃棄する場合も産業堆肥処理場において生分解や、カーボンニュートラルな方法で焼却されます。

エコを感じるカフェフォルムのカップでコーヒーを飲み、タンブラーをもって街を歩くことが、少しずつ社会を変えていくきっかけになるのです。

コーヒーカスのアップサイクル

大量に消費されるコーヒーのカスを再利用する試みは世界各国で始まっています。コーヒーカスを燃料にするロンドンバス、やはりドイツで開発されてイタリアで作られているスニーカー、ウクライナではサングラス、フィンランドではコーヒーカスと廃棄プラスティックで作るパーカーやスニーカーなど、幅広く商品化されているのです。

ヨーロッパのエコはおしゃれでスマート、意識の高さに感心しますが、これからコーヒーかすが日本でどのようにアップサイクルされていくのかを注目したいと思います。